笑って泣いて学べる映画「インサイド・ヘッド」を徹底解説【レビュー/感想/小ネタ】

笑って泣いて学べる映画「インサイド・ヘッド」を徹底解説【レビュー/感想/小ネタ】

こんにちは、こんばんは。
ディズニー男子日本代表のコウヘイです。

今回は映画「インサイド・ヘッド」について
徹底的に解説していきたいと思います。

この映画は、「トイ・ストーリー」がピクサー長編アニメーション作品として
初めて公開された1995年からちょうど20年経過した2015年の公開だったため、
「ピクサー20周年記念作品」とされています。
また、第88回アカデミー賞長編アニメーション賞受賞作品です。

その名に恥じず、期待を大きく上回る
まさに“ピクサー史上最高傑作”と言っても過言ではない映画になっています。

しかし、この映画内容理解が少し難しいのが難点。
そこで、今回は映画「インサイド・ヘッド」の世界観の解説から、小ネタ、
僕なりの感想に至るまで余すことなく書いていきたいと思います。

もう見たことがあるよ!って人も100%新しい発見があると思うので、
是非最後まで読んでみてください。

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あらすじ

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主人公は笑顔が素敵で活発な女の子ライリー。
彼女の頭の中には5つの感情が存在しています。ライリーを楽しい気持ちにさせるヨロコビ。嫌いなものを拒絶させるムカムカ。腹が立ったとき怒りを爆発させるイカリ。あらゆる危険からライリーを守るビビリ。そしてライリーを悲しい気持ちにさせるカナシミ。そんな感情たちが頭の中の司令部で、ライリーを幸せにするために日々奮闘していた。
しかしある日、住み慣れた大好きなミネソタからサンフランシスコへの引っ越しがきっかけで、ライリーの感情は不安定に。さらには、カナシミが”特別な思い出(思い出ボール)”を無意識に”悲しい思い出”にしてしまったことから感情たちの間でいざこざが勃発。その流れでヨロコビとカナシミは司令部の外へ放り出されてしまう。

“ヨロコビ”“カナシミ”。二つの感情を失ったライリーは今までのライリーではなくなってしまった。数々と崩れ落ちるライリーの個性と無くなる感情。司令部も大混乱。
「一刻も早く司令部に戻らなくては!」
ヨロコビとカナシミによるライリーの頭の中での大冒険が繰り広げられます。
果たして二人は無事司令部に戻ることができるのか。ライリーはこのまま気持ちを永遠に見失ってしまうのでしょうか…。

主要なキャラクター

ヨロコビ

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常に笑顔で楽観的。ライリーを嬉しい感情で満たそうとする。
感情たちの間ではいつも先頭に立ってライリーの感情をコントロールしているムードメーカー的存在。すべてのことをポジティブに考える傾向にあるため、たまに合理性に欠けることが弱点だ。
ヨロコビのキャラクターデザインは「星」を基に作られた。

カナシミ

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ヨロコビとは対照的に、感情の中で最もネガティブな思考を持つカナシミ。
本当はポジティブになりたいと思っているがなれず、いつもヨロコビの意見をことごとく否定し、憂鬱な時間を過ごしている。
でも感情の中で一番感情についての知識を持っているのもこのカナシミだ。
カナシミのキャラクターデザインは「涙」を基に作られた。
※このカナシミは重要人物です。詳しくは「感想」で。

イカリ

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他人にも自分にも厳しく、いつも厳格な態度のイカリ。
彼の感情表現はまさに怒りそのもの。怒りが頂点に達すると
頭から火が噴き出すのが特徴だ。
イカリのキャラクターデザインは「耐火レンガ」を基に作られている。

ムカムカ

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せっかちで過保護な性格のムカムカ。基本姿勢は他力本願のお姉さんタイプ。
その見た目からもわかるようにセレブ気質なところがある。
僕の一番好きなキャラクターだ!(可愛いからね)
ムカムカのキャラクターデザインはライリーの嫌いな「ブロッコリー」を基に作られている。

ビビリ

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ライリーを危険から守るためいつもびくびくしているビビリ。
超がつくほどの心配性で、危険や災害の対策には抜かりがない。
いつも夢の監視をしており、怖い夢は嫌いだ。
ビビリのキャラクターデザインは「神経」を基に作られている。

ライリー・アンダーソン

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ミネソタで育った元気いっぱいな11歳の女の子。
家族が大好きと親友のメグが大好きだ。その可愛らしい見た目に反し、
サルの物まねをするなどユーモアに溢れた一面も。
少し寂しがりやなところも可愛いですね。
また、ホッケーが大好きで、ミネソタではチームに所属していた。

見どころ

ヨロコビとカナシミの関係

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なんといっても本作品で欠かせないのが、
ヨロコビとカナシミの関係の変化です。
極端に偏った性格を持っている二人が、他人を理解するのは非常に困難なことです。
そんな二人が冒険を通じて互いを理解し、認め合う様子は
私たちの生活にも通じる何かがあるのは間違いないでしょう。
映画を見てる途中、そんな二人から目が離せません。

感情同士の駆け引き

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ライリーだけではなく、登場人物全員にそれぞれ
ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリの感情が存在しています。
「コミュニケーション」は感情同士の駆け引きで行われます。
普段行われている何気ないコミュニケーションが
可視化されるとめちゃくちゃ面白いんです。
そんな感情同士の駆け引きを、自分の普段の生活を思い浮かべてみてみると面白いと思います。

エンディング

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今回の作品もエンドロールには非常に凝っています。
『インサイド・ヘッド』に登場するキャラクターたちの頭の中の
感情が丸裸になります。
「あのキャラクターってこんな性格だったんだ!」
「こんなこと考えてたんだ!」
サブのキャラクターに焦点が合っていることが面白いです。
映画を見終わったからこそ楽しめる、そんなエンドロールですので、終わってからも飛ばさず見ることをおすすめします。

短編アニメーション「ライリーの初デート?」

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こちらはDVD/Blue-rayに特典映像として収録されている
短編アニメーションになります。
本編にも出てくる少年ジョーダンがライリーをホッケーに誘そうため家に来ることから始まる物語。
ライリーのお父さん、お母さんたちの感情が非常にリアルでドキドキする、そんな作品になってます。
きっと子供のいるお母さん・お父さんは共感できる部分があると思いますよ!

小ネタ

ピクサーキャラクターの登場

隠れピクサーキャラクターを探せ!
今回もいくつかキャラクターが紛れています。
主に『アーロと少年』に登場するアパトサウルスのアーロ
そして『ファインディング・ドリー』に登場するカクレクマノミのニモです。
是非探してみてください。ヒントは“ボードゲーム”
また、レミーに似たネズミも登場しますが、僕はレミーと認めたくありません(笑)

シドと色違いのTシャツを着たクラスメート

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ライリーのクラスメイトの女の子の一人が
ドクロのマークが書かれたTシャツを着ています。
これは『トイ・ストーリー』に出てくる意地悪なこども”シド”の
Tシャツにそっくりです。
もしかしたら色違いなのでは?

キャラクターデザインの謎(ネタバレ)

感情たちのキャラクターデザインを見て、
「あれ?みんな単色なのになんでヨロコビだけ黄色ベースに青色の髪なんだろう?」
と思いませんか?
そうなんです。
実はヨロコビの髪の色は”カナシミ”の青色を意味しています。
つまり本作品のテーマ「ヨロコビとカナシミは表裏の関係」をヨロコビのキャラクターデザインで表していたわけですね。細かいけど凄い!
こちらについては「感想」で更に詳しく書いています。

短編「フォー・ザ・バーズ」のキャラクターが登場

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ピクサー映画『モンスターズ・インク』と同時上映された
短編アニメーション作品『フォー・ザ・バーズ』。
そこに出てくる鳥のキャラクターが本編に登場しています。

短編「月と少年のポスター」

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こちらも短編アニメーション作品『月と少年』。
映画『メリダとおそろしの森』と同時上映された作品で僕も大好きです。
そんな『月と少年』のポスターがライリーの教室にあります。

『フォー・ザ・バーズ』も『月と少年』もこちらの記事から見ることができるので、
まだ見てない方は是非!

www.kodomocafe.com

レビュー

総合評価 ★★★★☆

音声 ★★★☆☆

映像 ★★★★☆

物語 ★★★★★|★

感想

とにかくこの映画は深い。
この一言に尽きます。

僕はこの映画を高校生の時に初めて見ましたが、
その時は正直あまり理解できなくて、
感想は「キャラクターが可愛い」とか「カナシミちょっとうざいな!嬉しい感情だけあればええやん」くらいにしか思わなかった覚えがあります。

でもそこから約3年ほど経って改めてみてみると、
全く見え方が違いました。

まずこの映画のメインとなる「カナシミ」について
このカナシミが僕たちに与えてくれるメッセージは数知れません。

カナシミはいろんな思い出ボールを青色(カナシミの色)にしてしまいます。
司令部のみんなは必死に元の色に戻そうとするが、一向に戻らない。
つまりそれだけ悲しみという感情は人の中で強いウェイトを占めているのです。

そんなカナシミの本当の役割とは何なのか。
ただ人を悲しい気分にさせること?
いいえ、違います。

悲しみの本当の役割は“自分と他人を繋げること”なんです。
「カナシミ」の感情が露呈することで、周りは手を差し伸べてくれます。
もしこの感情がなければ周りは自分の変化に気付くことはありません。

よく強がって自分の悲しい感情を押し殺してしまう人がいます。
そういう人がどうなってしまうでしょうか。
きっと耐え切れなくなって、自殺や非行、鬱状態になってしまいます。
まさに劇中のライリーがこの状態です。

ミネソタでの暮らしが大好きで、ほんとは引っ越したくなかった
という気持ちを押し殺した結果、あのような状態になってしまったんです。

つまりこの映画は、
「悲しい気持ちは抑えなくていいんだよ。」
というメッセージを僕たちに与えてくれるのです。

悲しかったら泣けばいい、きっと周りが手を差し伸べてくれる。
そしてそれはその人たちとの関係をより強いものにしてくれる。
最終的には「ヨロコビ」に変わるのです。

喜びの感情と悲しみの感情は表と裏。
そして悲しみの感情は最終的に喜びの感情につながる。
これをヨロコビのキャラクターデザインで表現してるものだから
ピクサー映画は凄いんです。

ここで小ネタですが、映画「インサイド・ヘッド」の原題は「Inside Out」
つまり“裏返し”という意味なんです。
この原題にもまさにカナシミはヨロコビの感情の裏返しだという事が現れています。
(結構邦題にするときにタイトルの意味を無くしてしまう作品が多いのがピクサーの弱点だと思っています。)

僕は是非悩みを抱えた人に見てもらいたいと思っています。
そして、お父さんとかお母さんはこのカナシミについてしっかりお子さんに教えてあげてほしい。きっとここまで深く理解できないから。

キャッチーなキャラクターでここまでリアルな物語、
そしてメッセージを僕たちに与えてくれる映画はそうそうないと思います。

「インサイド・ヘッド」は全世代に自信を持っておすすめできる映画ですので、
すでに見たことがある人も、ない人も是非見てみてください。
そして必ず誰かに話してあげてください。
きっと救われる人が何人もいると思いますからね。

まとめ

いかがだったでしょうか。
『インサイド・ヘッド』は見れば見るほど深く、面白い作品です。

意外と知られてませんが、
ほんとに感動するし、考えさせられるピクサー作品の傑作と言っても
過言ではないでしょう。

まだ見てない人は是非見てみることをお勧めします。
というより絶対見てください!そのくらい面白いです。

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